Karuzip なら 3 ステップでパスワードを設定できる
この記事は「パスワード付き ZIP を作る」操作に絞ります。形式の基本はZIPファイルのガイドへ。Karuzipをインストールしてから、パスワードを付けたい元のファイルを用意します。完成したZIPは、送る前に自分でも解凍して確かめます。
作成するZIPはAES-256です。受け取る相手にもKaruzipや7-Zipなどの対応アプリが必要です。ZIPと7zの違いを見る
- 「圧縮」で元のファイルを選ぶKaruzipを起動して上部の「圧縮」を押し、パスワードを付けたい元のファイルを選びます。ファイルやフォルダーを右クリックして「Karuzip で圧縮」を選ぶ方法もあります。
- ZIPを選び、パスワードを入力する「圧縮の設定」でZIPを選び、「パスワードをかける」にチェックを入れます。パスワード欄と確認欄に同じパスワードを入力します。ZIPのパスワードは半角英数字・記号・スペースを使います。日本語を使う場合は7zを選びます。ZIP・7z とも中身は AES-256 で暗号化されます。7z 形式を選ぶと、ファイル名の一覧まで隠せます。
- 「圧縮する」で保存し、開き直して確かめる「圧縮する」を押し、保存先とZIPの名前を決めて保存します。作成したZIPをKaruzipで開き直して「すべて解凍」を押し、設定したパスワードで中身を取り出せることを確認します。元ファイルと混ざらない作業用フォルダーで試してください。
追加の設定や有料版の案内などは一切ありません。ZIP・7z とも AES-256 で暗号化され、7z 形式を選んだ場合はファイル名の一覧まで隠すことができます。
動画では、AES-256の互換性についての案内も確認できます。作成したZIPを開き直し、設定したパスワードで解凍できることを確かめました。元ファイルと解凍後の内容も一致しています。
Karuzip は Windows 10 / 11 専用です。ダウンロードは Windows PC でこのページを開いてください。
Windows 11で作成する前に、受け手のアプリを確認する
Windowsのフォルダーのプロパティにある「内容を暗号化してデータをセキュリティで保護する」は、受け手と共有するZIPパスワードの設定ではありません。Windows標準だけで済ませたい場合も、暗号化書庫に関するMicrosoftの説明を確認してください。
KaruzipでZIPを選ぶとAES-256で作成します(2.2.7から)。ただしファイル名は隠れず、Windows標準の展開機能では開けない場合があります。7zならヘッダー暗号化でファイル名まで隠せます。どちらも受け手に対応アプリが必要です。作成後は新しい空フォルダーへの解凍を試し、受け手が同じアプリ・方式で開けるか確認してから渡します。元データは確認が終わるまで残してください。
会社の情報を扱う場合は組織で承認された共有方法を優先します。パスワードは同じZIPに入れず、受け手を確認できる別経路で伝えます。既に受け取ったZIPを開く操作はパスワード付きZIPの解凍ガイドをご覧ください。
Windows 11 の標準機能では、パスワード付き ZIP は作成できない
Windows 11 では、ファイルを右クリックして「ZIP ファイルに圧縮する」を選ぶだけで通常の ZIP を作成できます。しかし、Microsoft の公式サポートは、Windows 11 24H2 が暗号化された書庫の作成・展開をサポートしないと明記しています(Microsoft サポート、2026年10月16日確認)。そのため、標準の圧縮画面にはパスワード欄がありません。
ここで扱う「設定」は新しいパスワード付き ZIP を作る操作です。正しいパスワードがあるのに受け取った ZIP を開けない場合は「パスワード付き ZIP が開けないときの確認手順」、入力画面が出ない、破損や形式違いが疑われる場合は「ZIP ファイルが解凍できない・開けない原因と対処法」へ進んでください。Windows 標準機能でできることの全体像は「Windows 11 標準の圧縮・解凍機能でできること/できないこと」にまとめています。
パスワード付き ZIP と 7z の違い(どちらも AES-256)
Karuzip 2.2.7 以降は、ZIP も 7z も中身を AES-256 で暗号化します。違いはファイル名を隠せるかどうかと、受け取り側で開けるソフトです。受け取り側の環境を確認して選びます。
| 項目 | ZIP(AES-256) | 7z(AES-256) |
|---|---|---|
| 中身の暗号 | AES-256(2.2.6 までは ZipCrypto) | AES-256 |
| Windows 11 24H2 の公式サポート | 対象外(対応アプリが必要) | 対象外(対応アプリが必要) |
| ファイル名の暗号化 | 不可(一覧は見える) | 可能(ヘッダー暗号化) |
| 開けるソフト | 7-Zip・Karuzip など ZIP の AES に対応したソフト(Windows 標準の展開機能では開けない場合あり) | 7-Zip・Karuzip など 7z に対応したソフト |
| 向いている用途 | ファイル名が見えてもよい送付 | ファイル名まで隠したい保管・送付 |
ZIP の AES-256 は、ZIP の中身を AES-256 で暗号化する方式です。Karuzip 2.2.6 までは ZIP に古くからある ZipCrypto を使っていましたが、暗号設計が古いため 2.2.7 から AES-256 に変えました。7-Zip など多くの圧縮・解凍ソフトが対応していますが、Windows 標準の展開機能では開けない場合があります。Microsoft の現行案内も Windows 11 24H2 の標準機能による暗号化書庫の操作をサポート対象外としているため、受け取り側に対応アプリがあることを事前に確認してください。
7z も中身を AES-256 で暗号化します。Karuzip では 7z 形式を選ぶと、さらにヘッダー暗号化(7-Zip の -mhe オプション相当)によってファイル名の一覧まで隠せます。ZIP は暗号方式にかかわらず、パスワードを知らなくても「中にどんな名前のファイルが入っているか」までは見えてしまうため、ファイル名自体に取引先名などの情報が含まれる場合は 7z 形式が安心です。なお、AES-256 で暗号化した ZIP が Windows 標準の手段(エクスプローラー・PowerShell・tar)では解凍できないことは、当サイトの実測でも確認しています。
受け取る相手は解凍できる?——形式選びの実務アドバイス
パスワード付きファイルは「相手が開けるか」まで考えて形式を選ぶのがポイントです。
- 相手が 7-Zip などの解凍ソフトを使え、ファイル名が見えてもよい → AES-256 の ZIP を選びます。Windows 標準の展開機能では開けない場合があるため、受け取り側で開けるかを確認してください。
- ファイル名まで隠したい → AES-256 とヘッダー暗号化の 7z を選びます。相手にも 7-Zip や Karuzip など 7z に対応した解凍ソフトが必要です。
- 相手が Windows 標準の展開機能しか使えない → パスワード付きの書庫は開けない場合があります。組織で承認された共有方法なども検討してください。
- パスワードはファイルと別の経路で伝える — 同じメールにパスワードを書くと、メールごと漏れた場合に意味がなくなります。電話やチャットなど別経路での伝達が基本です。
なお、Mac ユーザーとファイルをやり取りする場合は、パスワード以前に日本語ファイル名の文字化けにも注意が必要です。原因と対処は「ZIP 解凍で文字化けする原因と直し方」で詳しく解説しています(Karuzip は Mac 由来などの UTF-8 の ZIP に対応しています)。また、受け取る側としても Karuzip は暗号化された ZIP・7z・RAR の解凍に対応しています(RAR は解凍のみで、作成はできません)。
よくある質問
Windows 11 の標準機能だけで ZIP にパスワードを設定できますか?
- Windows 11 の標準機能だけで ZIP にパスワードを設定できますか?
できません。Windows 11 24H2 は ZIP を作成できますが、暗号化された書庫の作成・展開には対応していません。パスワード付き ZIP を作るには、暗号化に対応したアプリが必要です。
Karuzip で作るパスワード付き ZIP の暗号方式は何ですか?
- Karuzip で作るパスワード付き ZIP の暗号方式は何ですか?
Karuzip 2.2.7 以降で ZIP を選んだ場合は AES-256 を使用します(2.2.6 までは従来方式の ZipCrypto)。AES-256 の ZIP は Windows 標準の展開機能では開けない場合があり、Microsoft の現行案内でも Windows 11 24H2 の標準機能は暗号化書庫をサポートしないため、受け取り側にも 7-Zip などの対応アプリがあることを確認してください。ZIP ではファイル名は暗号化されないため、ファイル名も隠したい場合は AES-256 とヘッダー暗号化に対応する 7z を選びます。
設定したパスワードを忘れた場合、Karuzip で解除できますか?
- 設定したパスワードを忘れた場合、Karuzip で解除できますか?
できません。Karuzip にはパスワードを解析・解除する機能はありません。作成時のパスワードは安全な場所に保管し、受け取り側へはファイルと別の経路で伝えてください。
普通の ZIP ファイルの作り方や解凍方法はどこで確認できますか?
- 普通の ZIP ファイルの作り方や解凍方法はどこで確認できますか?
ZIP 形式の意味、中身の確認、通常の解凍方法は「ZIP ファイルとは?」の形式別ガイドで確認できます。このページはパスワード設定と暗号方式の選び方だけを扱います。
検証条件と参照資料
2026年10月16日、Windows 11 Pro 25H2(26200.8037・日本語)の仮想マシンと、公式サイト版Karuzip 2.2.7で再確認しました。自作テキスト1件をGUIでZIPに圧縮し、設定したパスワードで再解凍しました。作成されたZIPのAES-256と、元ファイル・解凍後のSHA-256一致を確認しています。録画のパスワードはデモ専用で、個人ファイルは使用していません。受け手の環境すべてでの動作を保証する検証ではありません。
- Microsoft サポート「ファイルを圧縮および展開する」 — Windows 11 24H2 の対応形式と暗号化書庫の制限(2026年7月31日確認)
- PKWARE ZIP Application Note — ZIP 形式と暗号化方式の一次仕様(2026年7月31日確認)
- 7-Zip 公式「7z Format」 — 7z の AES-256 暗号化仕様(2026年7月31日確認)
まとめ
CLI で作る場合も、受け手の確認まで行う
公式サイト版の archive.compress は ZIP と 7z のパスワード付き作成に対応します。--password-stdin を操作名より前へ指定し、標準入力へ 1 行を渡します。--password 引数や環境変数でのパスワード指定はありません。
パスワード付き ZIP の作成は AES-256(2.2.7 から。ファイル名は暗号化されません)、7z は AES-256 とファイル名暗号化です。受け手のアプリが開ける形式を先に確かめ、完成後は正しいパスワードで破損チェックと別フォルダーへの試し解凍を行います。検証用のパスワードや個人ファイルを画面写真に含めないでください。
新しい出力名を指定し、元ファイルは残します。GZIP・BZIP2・XZ・TAR・WIM にパスワードを付ける設定はありません。ZIP の AES-256 でもファイル名は隠れないこと、Windows 標準の展開機能では開けない場合があることを受け手に伝えてください。
CLI の使い方から始め、Codex、Claude Code、DeepSeek Harness のローカル操作例へ進めます。
2026年9月12日、公開前の 2.2.3 の仕様と照合しました(2.2.3 は 2026年9月21日公開)。現在の公開ダウンロードは 2.2.10 です。既存の写真・測定値は撮影/計測した版を保持しています。編集・検証方針。