【2026年実測】解凍ソフト比較 — Karuzip・7-Zip・WinRAR・Lhaplus の速度と圧縮率

更新日: 2026年7月10日

「解凍ソフトはどれを選べばいいのか」——定番の 7-Zip、老舗の WinRAR、かつて人気だった Lhaplus、そして Karuzip。ネット上には「おすすめ」記事が山ほどありますが、同じデータを同じマシンで測った数字で比べたものは意外と多くありません。この記事では 4 本を実測し、速度・圧縮率・対応形式・制限まで、勝ち負けを隠さず並べます。

先に正直にお伝えします。 Karuzip は解凍エンジンに 7-Zip 25.01 をそのまま同梱して呼び出しています。したがって圧縮・解凍の速度と圧縮率はスタンドアロンの 7-Zip とほぼ同じで、この記事の「Karuzip」の数値は 7-Zip エンジンの数値でもあります。Karuzip の価値は速さそのものではなく、日本語 GUI・自動更新・使い勝手にあります(7-Zip との違いはこちら)。以下では、その 7-Zip エンジンが WinRAR・Lhaplus と比べてどうなのかを実測します。

先に結論 — 3 行でまとめると

比較したソフトとバージョン

ソフトバージョン形態備考
Karuzipv1.0.3(7-Zip 25.01 エンジン同梱)64bit完全無料・広告なし・日本語 GUI・自動更新
7-Zip25.01(2025-08)64bit無料。Karuzip と同一エンジン
WinRAR7.23(2026)64bit試用は無期限だが本来は有料
Lhaplus1.7.4(2017、最終版)32bit無料。開発は停止

テスト環境と方法論

正直な注意書き: これは高性能なマシンでの結果です。CPU のコア数やストレージが違えば絶対値は変わるので、秒数そのものよりソフト間の傾向(倍率・圧縮率の差)を参考にしてください。各ツールともオプション次第で結果は変わります(本計測はすべて既定設定で統一)。

シナリオ1: 1,000 ファイル(378.9MB)を ZIP に圧縮

「フォルダごと ZIP にして送る」——最も日常的な使い方です。多数の小さなファイルを扱う場面は 7-Zip エンジンが並列処理で強く、ここが最も差の付いた項目でした。

ソフト時間(中央値)出来上がり ZIP倍率(最速比)
Karuzip(7-Zip 25.01 エンジン)1.05秒111.1MB最速(基準)
WinRAR 7.23(zip 形式)4.01秒111.6MB約3.8倍
ZIP 圧縮時間(1,000 ファイル・378.9MB/短いほど速い) Karuzip 1.05秒 WinRAR 4.01秒
多数の小さなファイルの圧縮は 7-Zip エンジン(=Karuzip)の得意分野。出来上がりもわずかに小さい。

シナリオ2: 同じ ZIP を解凍

シナリオ1で作った ZIP を空フォルダへ展開しました。

ソフト時間(中央値)結果
Karuzip(7-Zip 25.01 エンジン)2.01秒互角
WinRAR 7.232.01秒互角

解凍は両者ほぼ互角でした。正直なところ、この規模の ZIP 展開はどちらも一瞬で、体感差はありません。

シナリオ3: 文書・ソースコード(209.7MB)を ZIP に圧縮 — 圧縮率で差

圧縮の効くデータ(ログ・文書・ソースコード風のテキスト)を ZIP にした場合です。速度はほぼ同じでも、出来上がりのサイズに差が出ました。

ソフト・形式時間(中央値)出来上がり圧縮率
Karuzip(7-Zip)zip 形式2.01秒41.2MB19.6%
WinRAR zip 形式2.01秒46.6MB22.2%
WinRAR rar 形式(本来の強み)2.01秒41.4MB19.7%
Karuzip(7-Zip)7z 形式約62秒34.1MB16.3%

同じ ZIP 形式でも、Karuzip(7-Zip エンジン)は 41.2MB、WinRAR は 46.6MB で、Karuzip の方が約12%小さくなりました。しかも Karuzip の ZIP(41.2MB)は、WinRAR が本来の得意形式である RAR で圧縮した結果(41.4MB)よりわずかに小さいという結果です。もっと縮めたい場合は 7z 形式で 34.1MB まで下げられますが、その分だけ時間はかかります(時間と圧縮率のトレードオフ)。

Lhaplus はどうか — 4GB の壁と 7z 非対応を実測

Lhaplus は導入が簡単で長く親しまれてきたソフトですが、最終版 1.7.4 は 2017年公開で、32bit のまま更新が止まっています。その影響を実測しました。

「今すぐ壊れる」わけではありませんが、4GB 超のファイルや 7z 形式が当たり前になった現在、新規に選ぶ理由は乏しくなっています。乗り換え先の候補はLhaplus の代替ソフトで整理しています。

機能・対応の総合比較

項目Karuzip7-Zip 25.01WinRAR 7.23Lhaplus 1.7.4
料金無料無料有料(試用は無期限)無料
広告・バンドルなしなしなしなし
日本語 GUI△(有志の言語ファイル)
ビット数 / 4GB 超64bit / ○64bit / ○64bit / ○32bit / ✕(実測で失敗)
7z 形式の作成・解凍
RAR の作成✕(解凍のみ)✕(解凍のみ)○(唯一)✕(解凍のみ)
パスワード付き ZIP 作成○(AES-256)○(AES-256)○(AES-256)△(従来型 ZipCrypto)
自動更新○(v1.0.2〜)✕(手動)✕(手動)✕(開発停止)
最終更新2026年2025年2026年2017年

○×はあくまで代表的な観点での整理です。「日本語 GUI」の 7-Zip △は、本体は英語で有志の言語ファイルを追加する形のためです。

正直な注意(巨大な単一ファイルについて): 7-Zip エンジンは ZIP の圧縮を1ファイルごとに単スレッドで行うため、すでに圧縮済みの巨大な単一ファイル(動画・ISO など)1つだけを ZIP 化するような場面では、専用実装の WinRAR の方が短時間で終わることがあります。一方で、日常的に多い「フォルダごと・複数ファイルの圧縮」では上表のとおり Karuzip(7-Zip エンジン)が優位です。単一の巨大ファイルの詳しい挙動は第1弾のベンチマーク記事でも扱っています。

どれを選ぶべきか — 実測を踏まえた正直なおすすめ

Karuzip は 7-Zip 25.01 エンジンを同梱した完全無料の解凍・圧縮ソフトです(広告・バンドル・テレメトリなし、インストーラ約4.5MB、Windows 10/11 の 64bit 対応、RAR は解凍のみ、v1.0.2 以降は自動更新対応)。コマンドを覚えなくても、上記の速度と圧縮率を日本語 GUI の日常操作で使えます。バージョンごとの変更点は更新履歴で公開しています。

よくある質問

Q. Karuzip と 7-Zip は速度や圧縮率が違いますか?

ほぼ同じです。Karuzip は 7-Zip 25.01 のエンジンをそのまま同梱して呼び出しているため、圧縮・解凍の速度と圧縮率はスタンドアロンの 7-Zip と同等になります。違いは速さではなく、日本語 GUI・自動更新・進捗表示・パスワード入力の扱いやすさです(詳しい比較)。

Q. 多数のファイルをまとめて圧縮するとき、Karuzip は WinRAR より速いですか?

今回の実測では速い結果でした。1,000ファイル(378.9MB)の ZIP 圧縮は Karuzip 約1.05秒に対し WinRAR 約4.01秒で、約4倍の差。出来上がりの ZIP も Karuzip 111.1MB に対し WinRAR 111.6MB とわずかに小さくなりました。

Q. Lhaplus はまだ使えますか?4GB を超えるファイルは扱えますか?

Lhaplus は 2017年公開の 1.7.4 が最終版で、32bit のまま更新が止まっています。4GB を超えるファイルを含む ZIP の解凍を実測したところ、進捗が約92%まで進んだ後にファイルが取り出されず失敗しました。4GB 超や 7z 形式に非対応で、セキュリティ更新も止まっているため、新規利用は 64bit で更新の続くソフトへの乗り換えをおすすめします。

Q. この計測はどの PC でも同じ結果になりますか?

同じにはなりません。今回は Ryzen 9 5950X・32GB RAM・NVMe SSD での計測で、CPU のコア数やストレージ速度が違えば絶対値は変わります。個々の秒数より、ソフト間の傾向(倍率・圧縮率の差)の参考としてご覧ください。

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