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解決ガイド比較・選び方

解凍ソフトを比較 — 7-Zip・WinRAR・Lhaplus・Karuzip

通常の ZIP をたまに開くなら Windows 標準、細かな圧縮設定や公開ソースを重視するなら 7-Zip、日本語の操作と自動更新を重視するなら Karuzip が候補です。RAR の作成には WinRAR を選びます。まず必要な形式・料金・保存先から決め、速度は同じ条件の測定だけで比べます。

用途別の選び方・公式配布とローカル処理の確認・過去の実測結果

更新日: 2026年10月23日執筆・計測: Karuzip 開発者(運営者情報・編集方針)実測日・画面の版は各記録に記載しています。

実機で検証した記事です
更新日
2026年10月23日
執筆
Karuzip 開発者
記録
実測日と画面の版は本文の各記録に記載

機能の比較

Karuzip ・ 7-Zip 25.01 ・ WinRAR 7.23 ・ Lhaplus 1.7.4
項目Karuzip7-ZipWinRARLhaplus
料金無料無料有料(試用は最長40日)無料
日本語 GUI○○○○
ビット数 / 4GB 超64bit / ○64bit / ○64bit / ○32bit / ✕
7z 形式の作成○○✕✕
7z 形式の解凍○○○△(1.70 以降で暫定対応・4GB 超不可)
RAR の作成✕(解凍のみ)✕(解凍のみ)○(この表の中で)✕(解凍のみ)
パスワード付き ZIP 作成○(AES-256)※○(AES-256)○(AES-256)△(ZipCrypto)
自動更新○✕(手動)✕(手動)✕(手動)

料金

Karuzip無料
7-Zip無料
WinRAR有料(試用は最長40日)
Lhaplus無料

日本語 GUI

Karuzip○
7-Zip○
WinRAR○
Lhaplus○

ビット数 / 4GB 超

Karuzip64bit / ○
7-Zip64bit / ○
WinRAR64bit / ○
Lhaplus32bit / ✕

7z 形式の作成

Karuzip○
7-Zip○
WinRAR✕
Lhaplus✕

7z 形式の解凍

Karuzip○
7-Zip○
WinRAR○
Lhaplus△(1.70 以降で暫定対応・4GB 超不可)

RAR の作成

Karuzip✕(解凍のみ)
7-Zip✕(解凍のみ)
WinRAR○(この表の中で)
Lhaplus✕(解凍のみ)

パスワード付き ZIP 作成

Karuzip○(AES-256)※
7-Zip○(AES-256)
WinRAR○(AES-256)
Lhaplus△(ZipCrypto)

自動更新

Karuzip○
7-Zip✕(手動)
WinRAR✕(手動)
Lhaplus✕(手動)

○×はあくまで代表的な観点での整理です。※ Karuzip は 2.2.7 からパスワード付き ZIP を AES-256 で作成します(2.2.6 までは ZipCrypto)。ZIP の暗号化はどの方式でもファイル名を隠さないため、ファイル名まで隠したいときは 7z 作成(ファイル名も暗号化)を使えます。AES-256 の ZIP は Windows 標準の展開機能では開けない場合があります。Lhaplus の △は、パスワード付き ZIP が従来方式(ZipCrypto)だけで、AES-256 の代替手段もないためです。Lhaplus の 7z 解凍は 1.70 以降で暫定対応とされ、4GB 超は扱えず、7z の作成はできません。

かかった時間

Karuzip と WinRAR の実測(3 項目とも v1.3.0 再計測・n=5 の中央値)。短いほど速い。Karuzip が負けた場面も載せています。

1,000 ファイル(378.9MB)を ZIP に圧縮v1.3.0 再計測 ・ 2026年7月29日 ・ n=5
Karuzip
2.50 秒
WinRAR
4.14 秒
1,000 ファイルの ZIP を解凍v1.3.0 再計測 ・ 2026年7月29日 ・ n=5
Karuzip
2.91 秒
WinRAR
2.25 秒
209.7MB のテキスト 1 ファイルを ZIP に圧縮v1.3.0 再計測 ・ 2026年7月29日 ・ n=5
Karuzip
14.79 秒
WinRAR
1.44 秒
計測スクリプトと生データ(GitHub) ›

解凍ソフトは、何をするかで選ぶ

「無料か」「ZIP を開けるか」だけでは選び切れません。暗号化された ZIP を受け取るか、RAR を作るか、LZH など昔の書庫を使うかで必要な機能が変わります。以下は仕様と用途の整理で、処理速度の順位ではありません。Karuzip の開発者による比較です。

用途から選ぶソフトと確認点
したいこと候補選ぶ前の確認
通常の ZIPWindows 標準追加インストールなし。Windows の版と対応範囲を確認
細かな設定・CLI・公開ソース7-ZipZIP・7z の作成、RAR・LZH の解凍に対応。企業でも無償利用可
日本語の画面・自動更新Karuzip無料・広告や同梱ソフトなし。RAR は解凍のみ。7-Zip との操作・配布の違いを比較
RAR の作成WinRAR / RAR有料。試用は最長 40 日、継続利用には購入が必要。RAR を開くだけなら無料ソフトも候補
暗号化 ZIP方式に対応した 7-Zip・Karuzip・WinRAR正しいパスワードが必要。受け取った ZIP の開き方と作成手順を区別
Lhaplus から移行7-Zip・CubeICE・Karuzip を用途で比較元の書庫を残し、日本語名・暗号化・必要な文書を確認。公式入手先と移行手順へ

細かな設定・CLI・公開ソース

候補
7-Zip
選ぶ前の確認
ZIP・7z の作成、RAR・LZH の解凍に対応。企業でも無償利用可

Lhaplus から移行

候補
7-Zip・CubeICE・Karuzip を用途で比較
選ぶ前の確認
元の書庫を残し、日本語名・暗号化・必要な文書を確認。公式入手先と移行手順へ

Microsoft の案内は、Windows 11 24H2 の標準機能では暗号化書庫の操作に対応しないと説明しています。通常 ZIP が開けることと、暗号化 ZIP が開けることを分けて選んでください。

公式ダウンロード・右クリック・ローカル処理を確かめる

  1. 公式ページから配布先をたどる。7-Zip は 7-zip.org、WinRAR は rarlab.com または win-rar.com、Lhaplus は作者の HoeHoe.com 掲載ページを起点にします。検索広告や名前の似たドメインだけでは判断しません。
  2. 配布されるファイルと版を合わせる。Karuzip は公式サイト・GitHub・Microsoft Store の案内から選びます。SHA-256 は同じ版・同じファイルの公式値と比較します。一致は配布物との一致を示し、安全性全体の保証ではありません。
  3. 右クリックを普段の環境で確認する。Windows 11 の最初のメニューか「その他のオプションを表示」かは、製品・配布版によって異なります。Store 版の有無だけで決めず、実際の操作案内と会社 PC の導入条件を確認します。
  4. 機密書庫は端末内で扱う。これらのデスクトップアプリは書庫をローカルで解凍できます。クラウド同期フォルダーを避けた保存先を選び、オンライン修復先へ送る前に送信の要否を確認します。Karuzip アプリは利用状況を送信しませんが、ダウンロード・更新の通信とは区別します。

インストール不要の製品を探す場合は、公式が提供する形態と実行権限を確認します。Karuzip の現行配布は公式サイトのインストーラーと Microsoft Store 版です。7-Zip の公開ソースを使うことと、Karuzip 本体のソース公開も別です。

仕様と公式配布は2026年10月23日に再確認しました。7-Zip 本体の公式掲載は 26.05(2026年10月21日)です。下の速度表は 25.01 を使った過去の記録で、現行版を測り直した数値ではありません。

解凍ソフト同士の速さは、作業によって入れ替わります。2026年7月29日の再計測では、1,000 ファイルの ZIP 圧縮は Karuzip の同梱エンジンが WinRAR より速く、同じ ZIP の解凍と単一テキストの ZIP 圧縮は WinRAR のほうが速い結果でした。

  • 1,000ファイルのZIP圧縮:Karuzip側2.50秒、7-Zip側2.51秒、WinRAR側4.14秒。この入力では同梱エンジンが速い結果でした。
  • 同じZIPの解凍:WinRAR側2.25秒、Karuzip側2.91秒。この操作ではWinRARが速い結果でした。
  • 単一テキストのZIP圧縮:WinRAR側1.44秒、Karuzipの同梱エンジン側14.79秒。Karuzip本体の並列deflate経路は、この計測に含みません。

2026年7月29日、Karuzip v1.3.0 の同梱エンジン(7-Zip 25.01)で各 5 回測った中央値です。現行版では再計測していません。

5回の再計測と出力サイズを見る。初回の約4倍という結果は下の歴史記録に残しています。入力内容が変わったため、初回との差を製品の改善・悪化とは解釈しません。データ生成・計測スクリプトと生データで条件を確認できます。

「解凍ソフトを入れるなら、どれを選ぶべきか」を先に決めたい方向けの記事です。定番の 7-Zip、老舗の WinRAR、かつて人気だった Lhaplus、そして Karuzipを、同じデータを同じマシンで測った数字で横並び比較します(Lhaplus はコマンドラインを持たないため速度は測らず、4GB を超えるファイルの解凍可否を検証しています)。このページはソフトの選択基準と、条件を限定した速度・圧縮率の実測を扱います。Windows 標準の具体的な操作は標準機能の対応範囲へ分けています。

この記事の守備範囲(2 記事の分担): このページは「解凍ソフト同士の横評」——すでに「解凍ソフトを入れる」と決めた方が、どれを選ぶかを判断するための記事です。Windows 11 の標準機能(エクスプローラー・PowerShell・tar)で足りるかを確かめたい場合は「Windows 11 標準機能 vs 解凍ソフトの速度比較(実測)」を見てください。2 記事はデータセットが異なるため、秒数を直接比べることはできません(詳しくはテスト環境と方法論)。ZIP だけなら標準機能で足りる場面の説明はZIP ファイルの解凍方法(標準機能と Karuzip)にあります。
計測対象の範囲: この記録では Karuzip の同梱エンジン 7-Zip 25.01 を呼び出しています。現行アプリのすべての処理経路を測った結果ではありません。エンジン・版・設定・入力が違えば速度と圧縮率も変わります。現在の機能と配布経路の比較もご覧ください。

比較したソフトとバージョン

ソフトバージョン形態備考
Karuzipv1.0.3(計測時点の版。7-Zip 25.01 エンジン同梱)64bit完全無料・広告なし・日本語 GUI・自動更新
7-Zip25.01(2025-08)64bit無料。Karuzip と同一エンジン
WinRAR7.23(2026)64bit試用は最長40日。継続利用は要購入
Lhaplus1.7.4(2017、最終版)32bit無料。開発は停止

Karuzip

バージョン
v1.0.3(計測時点の版。7-Zip 25.01 エンジン同梱)
形態
64bit
備考
完全無料・広告なし・日本語 GUI・自動更新

7-Zip

バージョン
25.01(2025-08)
形態
64bit
備考
無料。Karuzip と同一エンジン

WinRAR

バージョン
7.23(2026)
形態
64bit
備考
試用は最長40日。継続利用は要購入

Lhaplus

バージョン
1.7.4(2017、最終版)
形態
32bit
備考
無料。開発は停止

テスト環境と方法論

  • マシン: AMD Ryzen 9 5950X(16コア/32スレッド)、32GB RAM、NVMe SSD、Windows 11 Pro 26200
  • 計測: 各ツールを既定設定・同一 ZIP 形式で実行し、時間は複数回実行の中央値(2026年7月10日計測)。WinRAR はコマンドライン(WinRAR.exe / Rar.exe)から既定設定で駆動。Karuzip は同梱 7-Zip 25.01 の実行値で、GUI 操作のオーバーヘッドは含みません。
  • データA: 擬似データ 1,000 ファイル(各約 370KB、シード固定生成)計 378.9MB(378,880,000 bytes)
  • データB: ログ・文書風のテキスト 209.7MB(209,717,377 bytes、圧縮の効くデータ)
  • サイズ表記: 出来上がりの MB は十進換算(1MB = 106 bytes、小数第2位を四捨五入)。正確なバイト数を併記します。
  • 再計測(2026年7月29日・v1.3.0)の計測方法: 各シナリオを 5 回実行(n=5)し、その中央値を採用しています。中央値だけでなく 5 回分の生の計測値も CSV でそのまま公開しています。
  • 計測スクリプトを公開しています: テストデータの生成スクリプト(シード固定で同じデータが再現できます)・計測スクリプト・結果の生データ一式を GitHub(karuzip-bench)で MIT ライセンスのもと公開しています。お手元の PC で同じ手順を追試できます。
正直な注意書き: これは高性能なマシンでの結果です。CPU のコア数やストレージが違えば絶対値は変わるので、秒数そのものよりソフト間の傾向(倍率・圧縮率の差)を参考にしてください。各ツールともオプション次第で結果は変わります(本計測はすべて既定設定で統一)。

もう一方の記事とデータセットが違います(数字が食い違って見える理由)

当サイトにはもう 1 本の実測記事「Windows 11 標準機能 vs 解凍ソフトの速度比較」があり、そちらでも「1,000 ファイルの ZIP 圧縮」を計測しています。ただし両者は別のデータセットで、秒数を直接比べることはできません。

項目このページ(データA)標準機能との比較
ファイル数1,0001,000
1 ファイルあたり各 約370KB各 150〜250KB
合計サイズ378.9MB(378,880,000 bytes)371MB(389,427,154 bytes)
圧縮のしやすさ擬似データ(縮みにくい/ZIP で 111.1MB)擬似ビジネス文書(よく縮む/ZIP で 58.6MB)
計測日2026年7月10日2026年7月3日
Karuzip の ZIP 圧縮時間1.05秒2.27秒

このページ(データA)

ファイル数
1,000
1 ファイルあたり
各 約370KB
合計サイズ
378.9MB(378,880,000 bytes)
圧縮のしやすさ
擬似データ(縮みにくい/ZIP で 111.1MB)
計測日
2026年7月10日
Karuzip の ZIP 圧縮時間
1.05秒

標準機能との比較

ファイル数
1,000
1 ファイルあたり
各 150〜250KB
合計サイズ
371MB(389,427,154 bytes)
圧縮のしやすさ
擬似ビジネス文書(よく縮む/ZIP で 58.6MB)
計測日
2026年7月3日
Karuzip の ZIP 圧縮時間
2.27秒

合計サイズは近いものの、1 ファイルあたりの大きさと中身の圧縮しやすさが違います。よく縮むデータほど圧縮アルゴリズムの探索処理が増えるため時間がかかり、逆に縮みにくいデータは短時間で終わります。生成シード・計測日も別です。したがって「1.05秒」と「2.27秒」は同じ条件の測り直しではなく、別々の実験の値です。各記事の中では常に同一データセット・同一マシンで比較しているので、比較はページ内で完結させてお読みください。

計測時点のバージョンについて(再計測は完了しました): 以下のシナリオ1〜3 の数値は、当時の最新版 v1.0.3(7-Zip 25.01 エンジン)による初回計測(2026年7月10日)です。その後 v1.3.0 で再計測を実施し、結果は「v1.3.0 での再計測結果(2026年7月29日)」に掲載しています。旧版の数値も、版を明記したうえでそのまま残しています(削除も上書きもしていません)。

v1.3.0 での再計測結果(2026年7月29日)

初回計測と同一のマシン(AMD Ryzen 9 5950X/32GB RAM/NVMe SSD/Windows 11 Pro 26200)で、当時の Karuzip v1.3.0・7-Zip 25.01・WinRAR 7.23 を測り直しました。各シナリオを 5 回実行(n=5)した中央値です。テストデータの生成スクリプト・計測スクリプト・5 回分の生の計測値は GitHub(karuzip-bench)で MIT ライセンスのもと公開しています。

初回計測の秒数と直接比較しないでください。 再計測のテストデータは公開スクリプトで新しく生成し直したものです。ファイル数と合計バイト数(1,000 ファイル/378,880,000 bytes、単一ファイル/209,717,377 bytes)は初回と完全に同じですが、中身は同一ではありません(同じ条件の ZIP が 111.1MB → 122.6MB、209.7MB のテキストが 41.2MB → 44.0MB)。比較は同じ表の中だけで完結させてお読みください。
Lhaplus は今回の再計測では速度を測っていません。 Lhaplus はコマンドラインを持たず、スクリプトから再現可能な計時ができないためです。「測っていない」ことを明記しておきます(下の「Lhaplus はどうか」で述べている 4GB 超の解凍失敗は、速度ではなく可否の実測結果です。7z の対応範囲は公開情報の整理で、実測ではありません)。

再計測シナリオ1: 1,000 ファイル(378,880,000 bytes)を ZIP に圧縮

ソフト時間(中央値・n=5)出来上がり ZIP倍率(最速比)
Karuzip v1.3.0(同梱 7-Zip 25.01 エンジン)2.50秒122.6MB最速(基準)
7-Zip 本体 25.01(同一エンジン)2.51秒122.6MB約1.0倍
WinRAR 7.23(zip 形式)4.14秒129.8MB約1.7倍

378,880,000 bytes1,000 ファイル

Karuzip v1.3.0(同梱 7-Zip 25.01 エンジン)
2.50秒122.6MB / 最速(基準)
7-Zip 本体 25.01(同一エンジン)
2.51秒122.6MB / 約1.0倍
WinRAR 7.23(zip 形式)
4.14秒129.8MB / 約1.7倍

多数の小さなファイルをまとめる場面では、再計測でも 7-Zip エンジン(=Karuzip)が速く、出来上がりも小さい結果でした。ただし差は初回計測の「約4倍」から「約1.7倍」に縮まっています。これはソフトの変化というより、テストデータの中身が変わったためと考えるのが妥当です(同じ表の中でだけ比較してください)。Karuzip と 7-Zip 本体が事実上同着なのは、同一エンジンだからです。

再計測シナリオ2: 同じ ZIP を解凍

ソフト時間(中央値・n=5)倍率(最速比)
WinRAR 7.232.25秒最速(基準)
Karuzip v1.3.0(同梱 7-Zip 25.01 エンジン)2.91秒約1.3倍

378,880,000 bytes1,000 ファイル

WinRAR 7.23
2.25秒最速(基準)
Karuzip v1.3.0(同梱 7-Zip 25.01 エンジン)
2.91秒約1.3倍

正直に書きます。今回の再計測では、解凍は WinRAR のほうが速い結果でした。初回計測の解凍時間(ともに 2.01秒)は、記録値が同一で計時に問題があった可能性があるため比較に使いません。n=5 で測り直すと 2.25秒 対 2.91秒で WinRAR が上回りました。もっとも 0.66秒差であり、この規模の展開はどちらも体感では一瞬です。

再計測シナリオ3: テキスト 209,717,377 bytes を圧縮 — 速度と圧縮率

ソフト・形式時間(中央値・n=5)出来上がり圧縮率
WinRAR zip 形式1.44秒45.8MB21.8%
WinRAR rar 形式2.51秒43.8MB20.9%
Karuzip(7-Zip エンジン)zip 形式 ※14.79秒44.0MB21.0%
Karuzip(7-Zip エンジン)7z 形式 ※29.27秒38.8MB18.5%

209,717,377 bytesテキスト

WinRAR zip 形式
1.44秒45.8MB / 21.8%
WinRAR rar 形式
2.51秒43.8MB / 20.9%
Karuzip(7-Zip エンジン)zip 形式 ※
14.79秒44.0MB / 21.0%
Karuzip(7-Zip エンジン)7z 形式 ※
29.27秒38.8MB / 18.5%

ここは Karuzip がはっきり負けた項目なので、そのまま公開します。 単一の大きなファイルを ZIP にする場面では、WinRAR が1.44秒に対し Karuzip(7-Zip エンジン)は14.79秒と約10倍の差がつきました。7-Zip エンジンは ZIP の圧縮を 1 ファイルにつき 1 スレッドで行うため、ファイルが 1 つしかない場面では 16 コアを活かせないのが理由です。出来上がりサイズも、WinRAR の rar 形式(43.8MB)が Karuzip の zip(44.0MB)よりわずかに小さくなりました。Karuzip が明確に優位なのは 7z 形式(38.8MB)で、その代わり時間はかかります。

※ Karuzip v1.3.0 は、単一ファイル・16MiB〜4GiB・すでに圧縮済みでない・パスワードなし・圧縮レベル自動の条件がすべて揃うと、アプリ本体(GUI)内の並列 deflate で ZIP を作ります。この経路はコマンドラインから呼び出せないため、上表の Karuzip 行は同梱 7-Zip エンジンの値であり、v1.3.0 の GUI で圧縮したときの値ではありません。GUI 経路の再現可能な計測は今後の課題です。なお、多数のファイルをまとめる場面(シナリオ1・2)は上記の条件に当たらないため、GUI でも同梱 7-Zip エンジンが担当します。


ここから下は、v1.0.3(2026年7月10日)の初回計測です。上書きせず、版を明記したうえでそのまま残しています。

シナリオ1: 1,000 ファイル(378.9MB)を ZIP に圧縮(v1.0.3・2026年7月10日の初回計測)

「フォルダごと ZIP にして送る」——最も日常的な使い方です。多数の小さなファイルを扱う場面は 7-Zip エンジンが並列処理で強く、ここが最も差の付いた項目でした。

ソフト時間(中央値)出来上がり ZIP倍率(最速比)
Karuzip(7-Zip 25.01 エンジン)1.05秒111.1MB最速(基準)
WinRAR 7.23(zip 形式)4.01秒111.6MB約3.8倍

378,880,000 bytes1,000 ファイル

Karuzip(7-Zip 25.01 エンジン)
1.05秒111.1MB / 最速(基準)
WinRAR 7.23(zip 形式)
4.01秒111.6MB / 約3.8倍
ZIP 圧縮時間(1,000 ファイル・378.9MB/短いほど速い) Karuzip 1.05秒 WinRAR 4.01秒
多数の小さなファイルの圧縮は 7-Zip エンジン(=Karuzip)の得意分野。出来上がりもわずかに小さい。

シナリオ2: 同じ ZIP を解凍(v1.0.3・2026年7月10日の初回計測)

シナリオ1で作った ZIP を空フォルダへ展開しました。

ソフト時間(記録値)扱い
Karuzip(7-Zip 25.01 エンジン)2.01秒比較に使わない
WinRAR 7.232.01秒比較に使わない

378,880,000 bytes同じ ZIP

Karuzip(7-Zip 25.01 エンジン)
2.01秒比較に使わない
WinRAR 7.23
2.01秒比較に使わない

この初回計測の解凍時間は、両者とも記録値が 2.01秒で同一でした。生データが残っておらず、値を確かめられません。記録値が同一で計時に問題があった可能性があるため比較に使いません。解凍の比較はv1.3.0 での再計測結果(n=5)をご覧ください。

シナリオ3: 文書・ソースコード(209.7MB)を ZIP に圧縮 — 圧縮率で差(v1.0.3・2026年7月10日の初回計測)

圧縮の効くデータ(ログ・文書・ソースコード風のテキスト)を ZIP にした場合です。出来上がりのサイズに差が出ました。この計測の zip・rar の時間は記録値がすべて 2.01秒で同一だったため、計時に問題があった可能性があるとして比較に使いません(サイズは出来上がったファイルの値です)。

ソフト・形式時間(記録値)出来上がり圧縮率
Karuzip(7-Zip)zip 形式2.01秒※41.2MB19.6%
WinRAR zip 形式2.01秒※46.6MB22.2%
WinRAR rar 形式(本来の強み)2.01秒※41.4MB19.7%
Karuzip(7-Zip)7z 形式約62秒34.1MB16.3%

209,717,377 bytes文書・ソースコード

Karuzip(7-Zip)zip 形式
2.01秒※41.2MB / 19.6%
WinRAR zip 形式
2.01秒※46.6MB / 22.2%
WinRAR rar 形式(本来の強み)
2.01秒※41.4MB / 19.7%
Karuzip(7-Zip)7z 形式
約62秒34.1MB / 16.3%

同じ ZIP 形式でも、Karuzip(7-Zip エンジン)は 41.2MB、WinRAR は 46.6MB で、Karuzip の方が約12%小さくなりました。しかも Karuzip の ZIP(41.2MB)は、WinRAR が本来の得意形式である RAR で圧縮した結果(41.4MB)よりわずかに小さいという結果です。もっと縮めたい場合は 7z 形式で 34.1MB まで下げられますが、その分だけ時間はかかります(時間と圧縮率のトレードオフ)。

※ 2.01秒の 3 件は、記録値が同一で計時に問題があった可能性があるため比較に使いません。

Lhaplus はどうか — 4GB の壁と 7z の制限

Lhaplus は導入が簡単で長く親しまれてきたソフトですが、最終版 1.7.4 は 2017年公開で、32bit のまま更新が止まっています。その影響を実測しました。

  • 4GB を超えるファイルの解凍に失敗。 展開後に 4GB を超える単一ファイルを含む ZIP を Lhaplus で解凍したところ、進捗が約92%まで進んだ後、ファイルが取り出されずに終了しました(32bit ソフトに見られる 4GB の壁)。同じ ZIP を Karuzip(7-Zip エンジン、64bit)は正常に解凍できます。
  • 7z は解凍のみ暫定対応で、作成は不可。 7z の解凍は 1.70 以降で暫定対応とされていますが、7z の作成はできず、4GB を超えるファイルも扱えません。Lhaplus が作成できるのは ZIP / LZH / CAB / TAR / gzip / bzip2 などで、RAR は解凍のみです(この項目は公開情報の整理で、実測ではありません)。
  • セキュリティ更新が止まっている。 2017年以降アップデートがなく、自動更新もありません。

「今すぐ壊れる」わけではありませんが、4GB 超のファイルや 7z 形式が当たり前になった現在、新規に選ぶ理由は乏しくなっています。乗り換え先の候補はLhaplus の代替ソフトで整理しています。

機能・対応の総合比較

項目Karuzip7-Zip 25.01WinRAR 7.23Lhaplus 1.7.4
料金無料無料有料(試用は最長40日)無料
広告・バンドルなしなしなしなし
日本語 GUI○○(日本語を選択可能)○○
ビット数 / 4GB 超64bit / ○64bit / ○64bit / ○32bit / ✕(実測で失敗)
7z 形式の作成○○✕✕
7z 形式の解凍○○○△(1.70 以降で暫定対応・4GB 超不可)
RAR の作成✕(解凍のみ)✕(解凍のみ)○(この表の中で)✕(解凍のみ)
パスワード付き ZIP 作成○(AES-256)※○(AES-256)○(AES-256)△(従来型 ZipCrypto)
自動更新○(v1.0.2〜)✕(手動)✕(手動)✕(手動)
最終更新2026年2026年2026年2017年

Karuzip

料金
無料
広告・バンドル
なし
日本語 GUI
○
ビット数 / 4GB 超
64bit / ○
7z 形式の作成
○
7z 形式の解凍
○
RAR の作成
✕(解凍のみ)
パスワード付き ZIP 作成
○(AES-256)※
自動更新
○(v1.0.2〜)
最終更新
2026年

7-Zip 25.01

料金
無料
広告・バンドル
なし
日本語 GUI
○(日本語を選択可能)
ビット数 / 4GB 超
64bit / ○
7z 形式の作成
○
7z 形式の解凍
○
RAR の作成
✕(解凍のみ)
パスワード付き ZIP 作成
○(AES-256)
自動更新
✕(手動)
最終更新
2026年

WinRAR 7.23

料金
有料(試用は最長40日)
広告・バンドル
なし
日本語 GUI
○
ビット数 / 4GB 超
64bit / ○
7z 形式の作成
✕
7z 形式の解凍
○
RAR の作成
○(この表の中で)
パスワード付き ZIP 作成
○(AES-256)
自動更新
✕(手動)
最終更新
2026年

Lhaplus 1.7.4

料金
無料
広告・バンドル
なし
日本語 GUI
○
ビット数 / 4GB 超
32bit / ✕(実測で失敗)
7z 形式の作成
✕
7z 形式の解凍
△(1.70 以降で暫定対応・4GB 超不可)
RAR の作成
✕(解凍のみ)
パスワード付き ZIP 作成
△(従来型 ZipCrypto)
自動更新
✕(手動)
最終更新
2017年

機能・ライセンスの確認は2026年9月12日(Lhaplus の 7z 対応、7-Zip の日本語表示・最終更新、Karuzip の ZIP 暗号方式の記載は 2026年9月30日に事実一覧(fact sheet)へ合わせて訂正し、2026年10月4日に 2.2.7 の AES-256 化へ更新)。※ Karuzip は 2.2.7 からパスワード付き ZIP を AES-256 で作成します(2.2.6 までは ZipCrypto)。ZIP の暗号化はどの方式でもファイル名を隠さないため、ファイル名まで隠したいときは 7z 作成(ファイル名も暗号化)を使えます。AES-256 の ZIP は Windows 標準の展開機能では開けない場合があります。Lhaplus の △は、パスワード付き ZIP が従来方式(ZipCrypto)だけで、AES-256 の代替手段もないためです。Lhaplus の 7z 解凍は 1.70 以降で暫定対応とされ、4GB 超は扱えず、7z の作成はできません。WinRARは7zを解凍できますが、7z作成には対応しません。試用は最長40日、継続利用には購入が必要です。2026年10月23日時点の7-Zipの最新公式版は26.05(2026年10月21日公開)です。表の25.01は性能計測時の版で(Karuzip 2.2.7 が同梱する版も25.01)、最新版で計測し直した値ではありません。

正直な注意(巨大な単一ファイルについて): 7-Zip エンジンは ZIP の圧縮を1ファイルごとに単スレッドで行うため、単一の大きなファイル 1 つだけを ZIP 化するような場面では、専用実装の WinRAR の方が短時間で終わります。2026年7月29日の再計測では、209.7MB のテキスト 1 ファイルの ZIP 圧縮に WinRAR が1.44秒、Karuzip(7-Zip エンジン)が14.79秒と約10倍の差がつきました(再計測シナリオ3)。一方で、日常的に多い「フォルダごと・複数ファイルの圧縮」では上表のとおり Karuzip(7-Zip エンジン)が優位です。単一の巨大ファイルの詳しい挙動はWindows 11 標準機能 vs 解凍ソフトの速度比較でも扱っています(別データセットのため秒数の直接比較は不可)。

7-Zip・WinRAR・Lhaplus はどっちを選ぶ — 実測を踏まえた正直なおすすめ

  • 速度と圧縮率で選ぶなら Karuzip か 7-Zip(2026年7月の計測では、同梱の 7-Zip 25.01 と 7-Zip 本体 25.01 の結果はほぼ同じでした)。日本語 GUI・自動更新・進捗表示など「使いやすさ」を重視するなら Karuzip、細かい設定や特殊操作を自分で詰めたいなら 7-Zip 本体。
  • RAR を作成したいなら WinRAR(この表の中で RAR 作成ができる選択肢)。ただし本来は有料です。RAR ファイルの開き方だけなら、Karuzip でも 7-Zip でも無料で解凍できます。
  • Lhaplus を使い続けている方は乗り換えを検討。2017年で更新が止まり 32bit・7z は解凍のみ暫定対応(作成不可)・4GB 超で失敗と、現在の環境では制約が目立ちます。

Karuzip は完全無料の解凍・圧縮ソフトです(現在の最新版は v2.2.10。7-Zip を主エンジンに unar・自製エンジンを併用し、ZIP・7z の圧縮/解凍は主に 7-Zip エンジンが担当し、条件により自製の ZIP 処理経路も使います。広告・バンドル・テレメトリなし、インストーラーは公式ダウンロード欄から取得、Windows 10/11 の 64bit 対応、RAR は解凍のみ、v1.0.2 以降は自動更新対応)。コマンドを覚えなくても、上記の速度と圧縮率を日本語 GUI の日常操作で使えます。バージョンごとの変更点は更新履歴で公開しています。

よくある質問

Karuzip と 7-Zip は速度や圧縮率が違いますか?

Karuzip と 7-Zip は速度や圧縮率が違いますか?

この過去の計測は、Karuzip に同梱した 7-Zip 25.01 を呼び出した結果です。同じエンジン・設定・入力の経路を比べる参考にはなりますが、現行 Karuzip の原生 ZIP 処理や、版の異なる 7-Zip 本体まで同じ速度になるとは限りません(7-Zip との詳しい比較)。

多数のファイルをまとめて圧縮するとき、Karuzip は WinRAR より速いですか?

多数のファイルをまとめて圧縮するとき、Karuzip は WinRAR より速いですか?

今回の実測では速い結果でした。v1.3.0 での再計測(2026年7月29日・n=5)では、1,000ファイル(378,880,000 bytes)の ZIP 圧縮は Karuzip 2.50秒に対し WinRAR 4.14秒で、約1.7倍の差でした。v1.0.3 での初回計測(2026年7月10日)は Karuzip 約1.05秒・WinRAR 約4.01秒でしたが、テストデータの中身が異なるため、再計測の値とは直接比べられません。ただし、まとめる対象が単一の大きなファイル 1 つだけの場合は逆転し、再計測では WinRAR 1.44秒に対し Karuzip 14.79秒と WinRAR が約10倍速い結果でした。

Lhaplus はまだ使えますか?4GB を超えるファイルは扱えますか?

Lhaplus はまだ使えますか?4GB を超えるファイルは扱えますか?

作者公式の最終掲載は 1.74(2017年)で、対応 OS の記載は Windows 10 までです。この記事の実測では、4GB を超えるファイルを含む ZIP の展開が約92%まで進んだ後、取り出されずに失敗しました。これは記載した標本と環境での結果です。Windows 11、暗号化、大容量の書庫を使う場合は、更新が続く対応ソフトと比較してください。

この計測はどの PC でも同じ結果になりますか?

この計測はどの PC でも同じ結果になりますか?

同じにはなりません。今回は Ryzen 9 5950X・32GB RAM・NVMe SSD での計測で、CPU のコア数やストレージ速度が違えば絶対値は変わります。個々の秒数より、ソフト間の傾向(倍率・圧縮率の差)の参考としてご覧ください。なお、テストデータの生成スクリプトと計測スクリプトは MIT ライセンスで公開しているため、お手元の PC で同じ手順を追試できます。

Windows 標準の解凍機能だけで十分ですか?

Windows 標準の解凍機能だけで十分ですか?

暗号化されていない通常の ZIP を開く・作るだけなら標準機能が候補です。暗号化、LZH、分割書庫などは Windows の版と対応方式を確認します。Microsoft は Windows 11 24H2 の標準機能では暗号化書庫の操作に対応しないと案内しています。

無料の解凍ソフトでも RAR を作れますか?

無料の解凍ソフトでも RAR を作れますか?

この比較の Karuzip と 7-Zip は RAR の解凍のみで、RAR 作成はできません。RAR を作る用途には WinRAR / RAR を選びます。試用は最長 40 日で、その後の継続利用にはライセンス購入が必要です。

大事な ZIP を外部サービスへ送らず解凍できますか?

大事な ZIP を外部サービスへ送らず解凍できますか?

7-Zip・WinRAR・Lhaplus・Karuzip などのデスクトップアプリで、端末内の書庫をローカルの保存先へ解凍できます。同期フォルダーやオンライン修復サービスへの送信は別に確認してください。Karuzip アプリは利用状況を送信せず、取得・更新の通信とは区別しています。

データと比較対象の参照元

Karuzip を無料でダウンロード

  • 自動更新でいつも最新
  • 広告・同梱ソフトなし
  • アプリは利用状況を送信しない
無料ダウンロードWindows 11 / 10 ・ 12.60 MB

Karuzip は Windows 10 / 11 専用です。ダウンロードは Windows PC でこのページを開いてください。

Windows 11 は Microsoft Store 版も選べます ›

新しい版と比較し直すときの条件

このページの計測表は、表に記した旧版・測定日の結果で、現在の公開版の速さへ読み替えることはできません。比較し直す場合は、元ファイルの SHA-256・サイズ・件数、CPU・メモリー・ディスク、Windows の版、圧縮形式とモードをそろえ、GUI と CLI の時間を同じ列に混ぜず、複数回の中央値とばらつきを示します。2.2.3 の開発目標だった GUI 15% 高速化・メモリー 15% 削減は、達成した製品効果として掲載していません。再現用のコマンドは CLI の使い方で確認できます。

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