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【2026年実測】Windows 11 標準機能と解凍ソフトの ZIP 速度比較

Windows 11 の標準機能と解凍ソフトのどちらが速いかは、作業によって入れ替わります。再計測では、1,000 ファイルの ZIP 圧縮は Karuzip の同梱エンジンが PowerShell の約 12 分の 1 の時間で終わり、同じ ZIP の解凍と 1GB 単一ファイルの圧縮では tar などの標準機能のほうが速い結果でした。

更新日: 2026年9月12日執筆・計測: Karuzip 開発者(運営者情報・編集方針)実測日・画面の版は各記録に記載しています。

実機で検証した記事です
更新日
2026年9月12日
執筆
Karuzip 開発者
記録
実測日と画面の版は本文の各記録に記載
  • 1,000 ファイルの ZIP 圧縮: Karuzip 1.29 秒、PowerShell Compress-Archive 15.23 秒。
  • 同じ ZIP の解凍: Windows 標準の tar 0.97 秒、Karuzip 1.88 秒。
  • 1GB 単一ファイルの圧縮: Karuzip の同梱エンジンは 72.76 秒で最も遅く、出来上がりは 142.4MB と tar の 171.0MB より小さくなりました。

2026年7月29日、Karuzip v1.3.0 の同梱エンジン(7-Zip 25.01)で各 5 回測った中央値です。現行版では再計測していません。

「Windows 11 の標準機能と解凍ソフトでは、実際どれくらい速さが違うのか」を数字で見たい方向けの記事です。この記事では、Windows 11 の標準機能(PowerShell・tar コマンド・エクスプローラー相当)と解凍ソフトを同一マシン・同一データで実測比較し、ZIP 圧縮・解凍の速度差を整理します。

この記事の守備範囲(3 記事の分担): このページは「Windows 11 の標準機能と解凍ソフトの速度実測」を扱います。Windows 11 標準機能で何ができるかは「Windows 11 標準機能だけでどこまで解凍できる?」、解凍ソフト同士の横並び比較は「解凍ソフト同士の実測比較 — Karuzip・7-Zip・WinRAR・Lhaplus の速度と圧縮率」で扱っています。記事ごとに役割が異なるため、結論や秒数を直接混ぜて読まないでください(詳しくはテスト環境と方法論)。

テスト環境と方法論

  • マシン: AMD Ryzen 9 5950X(16コア/32スレッド)、32GB RAM、NVMe SSD(PCIe 4.0)、Windows 11 Pro 26200
  • 比較対象:
    • Karuzip v1.0.3 同梱の 7-Zip 25.01 x64 エンジン(既定設定)。本計測は Karuzip 同梱エンジン(7-Zip 25.01)のコマンドライン実行値で、GUI 操作のオーバーヘッドは含みません。
    • PowerShell の Compress-Archive / Expand-Archive(既定設定)
    • Windows 標準 tar コマンド(既定設定)
    • エクスプローラー相当: Shell.Application(CopyHere)API 経由。従来のエクスプローラー ZIP 機能と同じ経路ですが、Windows 11 24H2 の新しい圧縮・展開実装とは挙動が異なる可能性があります。
  • データセットA: UTF-8 テキスト 1,000 ファイル(各150〜250KB の擬似ビジネス文書、シード固定で生成)計 371MB(389,427,154 bytes)
  • データセットB: CSV ログ風の単一ファイル 約1GB(1,073,786,899 bytes)
  • 計測方法: Measure-Command で計測し、複数回実行の中央値を採用(2026年7月3日計測)。すべて既定設定・同一 NVMe SSD 内で実施。
  • 単位の表記: アーカイブの出来上がりサイズの MB は十進換算(1MB = 106 bytes、小数第2位を四捨五入)。データセットの「371MB」「1GB」は Windows の表示に合わせた慣用表記です(いずれも正確なバイト数を併記)。
  • 再計測(2026年7月29日・v1.3.0)の計測方法: 各シナリオを 5 回実行(n=5)し、その中央値を採用しています。中央値だけでなく 5 回分の生の計測値も CSV でそのまま公開しています。
  • 計測スクリプトを公開しています: テストデータの生成スクリプト(シード固定で同じデータが再現できます)・計測スクリプト・結果の生データ一式を GitHub(karuzip-bench)で MIT ライセンスのもと公開しています。お手元の PC で同じ手順を追試できます。
正直な注意書き: 上記はかなり高性能なマシンでの結果です。CPU のコア数やストレージが違えば絶対値は変わるため、秒数そのものより方式ごとの倍率の差を参考にしてください。また、いずれのツールもオプション次第で結果は変わります(本計測はあえて全て既定設定で統一)。

もう一方の記事とデータセットが違います(数字が食い違って見える理由)

当サイトにはもう 1 本の実測記事「解凍ソフト同士の実測比較」があり、そちらでも「1,000 ファイルの ZIP 圧縮」を計測しています。ただし両者は別のデータセットで、秒数を直接比べることはできません。

項目このページ(データセットA)解凍ソフト同士の比較
ファイル数1,0001,000
1 ファイルあたり各 150〜250KB各 約370KB
合計サイズ371MB(389,427,154 bytes)378.9MB(378,880,000 bytes)
圧縮のしやすさ擬似ビジネス文書(よく縮む/ZIP で 58.6MB)擬似データ(縮みにくい/ZIP で 111.1MB)
計測日2026年7月3日2026年7月10日
Karuzip の ZIP 圧縮時間2.27秒1.05秒

合計サイズは近いものの、1 ファイルあたりの大きさと中身の圧縮しやすさが違います。よく縮むデータほど圧縮アルゴリズムの探索処理が増えるため時間がかかり、逆に縮みにくいデータは短時間で終わります。生成シード・計測日も別です。したがって「2.27秒」と「1.05秒」は同じ条件の測り直しではなく、別々の実験の値です。各記事の中では常に同一データセット・同一マシンで比較しているので、比較はページ内で完結させてお読みください。

計測時点のバージョンについて(再計測は完了しました): 以下のシナリオ1〜3 の数値は、当時の最新版 v1.0.3(7-Zip 25.01 エンジン)による初回計測(2026年7月3日)です。その後 v1.3.0 で再計測を実施し、結果は「v1.3.0 での再計測結果(2026年7月29日)」に掲載しています。旧版の数値も、版を明記したうえでそのまま残しています(削除も上書きもしていません)。

v1.3.0 での再計測結果(2026年7月29日)

初回計測と同一のマシン(AMD Ryzen 9 5950X/32GB RAM/NVMe SSD/Windows 11 Pro 26200)で、当時の Karuzip v1.3.0 を対象に測り直しました。各シナリオを 5 回実行(n=5)した中央値です。テストデータの生成スクリプト・計測スクリプト・5 回分の生の計測値は GitHub(karuzip-bench)で MIT ライセンスのもと公開しています。

初回計測の秒数と直接比較しないでください。 再計測のテストデータは公開スクリプトで新しく生成し直したものです。ファイル数と合計バイト数(1,000 ファイル/389,427,154 bytes、単一ファイル/1,073,786,899 bytes)は初回と完全に同じですが、中身は同一ではありません。そのため縮みやすさがわずかに変わっており(同じ条件の ZIP が 58.6MB → 59.4MB、1GB ファイルが 106.7MB → 142.4MB)、圧縮時間はデータの縮みやすさに強く依存します。比較は同じ表の中だけで完結させてお読みください。
「v1.3.0 の並列化」について正直に書きます。 v1.3.0 で追加された内蔵の並列 deflate は、単一ファイル・16MiB〜4GiB・すでに圧縮済みでない・パスワードなし・圧縮レベル自動という条件がすべて揃ったときだけ発動します。多数のファイルをまとめて ZIP にする場面(下のシナリオ1)では従来どおり同梱 7-Zip エンジンが担当し、v1.0.3 と同じ処理経路です。 この計測対象の v1.3.0 には、その内蔵 GUI 経路を呼び出す公開 CLI がありませんでした。現在の公式サイト版は CLI に対応しますが、下の旧版計測を現行 CLI の測定値として扱うことはできません。したがって下の「1GB 単一ファイルの圧縮」の Karuzip 行は同梱 7-Zip エンジンの値であり、v1.3.0 の GUI で圧縮したときの値ではありません。GUI 経路の再現可能な計測は今後の課題として残しています。

再計測シナリオ1: 1,000 ファイル(389,427,154 bytes)を ZIP に圧縮

方法時間(中央値・n=5)出来上がりサイズ倍率(最速比)
7-Zip 本体 25.01(参考・Karuzip と同一エンジン)1.26秒59.4MB最速(基準)
Karuzip v1.3.0(同梱 7-Zip 25.01 エンジン)1.29秒59.4MB約1.0倍
tar コマンド(Windows 標準)5.20秒60.0MB約4.1倍
エクスプローラー相当(Shell API)※5.87秒62.4MB約4.7倍
PowerShell Compress-Archive15.23秒60.0MB約12.1倍

多数の小さなファイルをまとめる処理は、v1.3.0 でも 7-Zip エンジンが最も速い結果でした。Karuzip(1.29秒)と 7-Zip 本体(1.26秒)の差は同一エンジンゆえの誤差の範囲です。出来上がりサイズも最小でした。

再計測シナリオ2: 同じ ZIP(1,000 ファイル)を解凍

方法時間(中央値・n=5)倍率(最速比)
tar コマンド(Windows 標準)0.97秒最速(基準)
Karuzip v1.3.0(同梱 7-Zip 25.01 エンジン)1.88秒約1.9倍
エクスプローラー相当(Shell API)※7.83秒約8.1倍
PowerShell Expand-Archive10.30秒約10.6倍

解凍の最速は再計測でも Windows 標準の tar コマンドでした。初回計測と同じく、Karuzip はここでは 2 番手です。

再計測シナリオ3: 1GB の単一ファイル(1,073,786,899 bytes)を ZIP に圧縮・解凍

方法圧縮時間(中央値・n=5)出来上がりサイズ倍率(最速比)
エクスプローラー相当(Shell API)※17.19秒174.1MB最速(基準)
tar コマンド(Windows 標準)20.04秒171.0MB約1.2倍
PowerShell Compress-Archive25.78秒171.1MB約1.5倍
Karuzip 同梱 7-Zip エンジン(GUI 経路ではありません)72.76秒142.4MB約4.2倍(最も遅い)

構図は初回計測と変わりませんでした。単一の巨大ファイルでは 7-Zip エンジンの既定設定が最も遅く、その代わり出来上がりは 142.4MB と、標準機能の 171MB 前後より約17%小さくなっています。「とにかく早く 1 本の巨大ファイルを ZIP にしたい」だけなら標準機能のほうが速い、というのが再計測でも変わらない事実です。

方法解凍時間(中央値・n=5)倍率(最速比)
tar コマンド(Windows 標準)1.07秒最速(基準)
Karuzip v1.3.0(同梱 7-Zip 25.01 エンジン)2.80秒約2.6倍
PowerShell Expand-Archive3.05秒約2.9倍
エクスプローラー相当(Shell API)※4.48秒約4.2倍

※ エクスプローラー相当(Shell.Application の CopyHere)は完了を返さない非同期 API のため、50ms 間隔の完了検知による近似値です。詳しくは計測スクリプトの READMEに記載しています。

再計測の参考: 7z 形式

同じ 1,000 ファイルを Karuzip の 7z 形式(既定設定)で圧縮すると 20.47秒・49.5MB(49,499,332 bytes)でした。ZIP の59.4MB よりさらに小さくなります(時間と圧縮率のトレードオフ)。

再計測: AES-256 暗号化 ZIP の解凍可否

結果は初回計測と同じでした。PowerShell の Expand-Archive は「The archive entry was compressed using an unsupported compression method」で失敗、tar コマンドは「Couldn't read passphrase」で失敗、Karuzip はパスワード指定で正常に解凍できました。


ここから下は、v1.0.3(2026年7月3日)の初回計測です。上書きせず、版を明記したうえでそのまま残しています。

初回計測の要約 — 3 行でまとめると

  • 多数のファイルをまとめて圧縮する場面では大差。1,000ファイル(371MB)の ZIP 圧縮は Karuzip が約2.3秒、PowerShell は27.11秒(約12倍差)。
  • 単一の巨大ファイルでは互角〜逆転。1GB 単一ファイルの圧縮は tar(11.57秒)が最速で、7-Zip エンジンの既定設定は75.25秒と最も遅い(ただし出来上がりは約9%小さい)。展開も tar が最速。
  • 今回の AES-256 暗号化 ZIP は標準機能では解凍できませんでした。PowerShell・tar とも失敗しました。Microsoft は Windows 11 24H2 の暗号化書庫操作をサポート対象外と案内しているため、ZipCrypto の場合も受け取り側の対応アプリを確認します。

つまり「標準機能は常に遅い」わけでも「解凍ソフトは常に速い」わけでもありません。以下、条件と数字を全て開示します。

上の 3 行は v1.0.3(2026年7月3日)の初回計測にもとづく要約です。当時の v1.3.0 での再計測(2026年7月29日・n=5)も完了しており、こちらに掲載しています。傾向は初回と変わりませんでした(多数ファイルの圧縮は 7-Zip エンジンが最速、解凍の最速は tar、1GB 単一ファイルの圧縮は 7-Zip エンジンが最も遅い)。計測に使ったスクリプト一式は公開しています。

シナリオ1: 1,000 ファイル(371MB)を ZIP に圧縮(v1.0.3・2026年7月3日の初回計測)

メールやファイル便でよくある「フォルダごと ZIP にして送る」場面を想定したテストです。ここが最も差の付いた項目でした。

方法時間(中央値)出来上がりサイズ倍率(最速比)
Karuzip(7-Zip 25.01 エンジン)2.27秒58.6MB最速(基準)
エクスプローラー相当(Shell API)9.17秒70.0MB約4倍
tar コマンド(Windows 標準)16.58秒62.1MB約7.3倍
PowerShell Compress-Archive27.11秒62.1MB約12倍

多数の小さなファイルを扱う処理は 7-Zip エンジンの得意分野で、速いだけでなく出来上がりの ZIP も最小でした。エクスプローラー相当(Shell API)は 70.0MB と、同じ ZIP 形式でも約 19% 大きくなっています。

シナリオ2: 同じ ZIP(1,000 ファイル)を解凍(v1.0.3・2026年7月3日の初回計測)

シナリオ1で作成した ZIP を、同一 SSD 内の空フォルダへ展開しました。

方法時間(中央値)倍率(最速比)
tar コマンド(Windows 標準)0.97秒最速(基準)
Karuzip(7-Zip 25.01 エンジン)1.86秒約1.9倍
PowerShell Expand-Archive10.56秒約11倍
エクスプローラー相当(Shell API)13.55秒約14倍

正直に書きます。解凍の最速は Windows 標準の tar コマンドでした(0.97秒)。Karuzip も1.86秒と実用上は一瞬ですが、コマンド操作に抵抗のない方なら tar -xf は十分に速い選択肢です。一方、エクスプローラー相当(Shell API 計測)の展開は13.55秒と、tar の約14倍かかりました。

圧縮(1,000 ファイル・371MB → ZIP) Karuzip エンジン 2.27秒 エクスプローラー相当 9.17秒 tar(Windows 標準) 16.58秒 PowerShell 27.11秒 解凍(同じ ZIP を展開) tar(Windows 標準) 0.97秒 Karuzip エンジン 1.86秒 PowerShell 10.56秒 エクスプローラー相当 13.55秒
シナリオ1・2 の実測時間(中央値、短いほど速い)。解凍の最速は Windows 標準の tar コマンドでした

シナリオ3: 1GB の単一ファイルを ZIP に圧縮・解凍(v1.0.3・2026年7月3日の初回計測)

今度は巨大なログファイル 1 本を圧縮するテストです。ここで構図が逆転します。

方法圧縮時間(中央値)出来上がりサイズ倍率(最速比)
tar コマンド(Windows 標準)11.57秒117.7MB最速(基準)
エクスプローラー相当(Shell API)※12.55秒—約1.1倍
PowerShell Compress-Archive16.85秒117.7MB約1.5倍
Karuzip(7-Zip 25.01 エンジン)75.25秒106.7MB約6.5倍(最も遅い)

※ エクスプローラー相当の 1GB 圧縮は 1 回のみの計測値です。

7-Zip エンジンの既定設定は、このシナリオでは最も遅い結果でした。理由は既定値が「速度より圧縮率」に寄っているためで、その引き換えとして出来上がりの ZIP は106.7MB と、tar・PowerShell の117.7MB より約9%小さくなっています。回線の細い相手に送る・保管容量を節約したい場合には意味のある差ですが、「とにかく早く 1 本の巨大ファイルを ZIP にしたい」だけなら、標準の tar のほうが速い——これが実測の事実です。

解凍はどの方式も数秒以内でした。

方法解凍時間(中央値)倍率(最速比)
tar コマンド(Windows 標準)0.95秒最速(基準)
Karuzip(7-Zip 25.01 エンジン)2.19秒約2.3倍
PowerShell Expand-Archive2.47秒約2.6倍
エクスプローラー相当(Shell API)※4.80秒約5.1倍

※ エクスプローラー相当の 1GB 解凍は 1 回のみの計測値です。

参考: 7z 形式ならさらに小さくなる(v1.0.3・2026年7月3日の初回計測)

形式を ZIP でなく 7z にできる場合の参考値です。データセットA(371MB・1,000ファイル)を Karuzip の 7z 形式(既定設定)で圧縮すると、時間は50.1秒(中央値)かかるものの、出来上がりは 52.0MB(51,951,330 bytes)——ZIP の58.6MB よりさらに小さくなりました。時間をかけてでもサイズを詰めたい保管用途では 7z 形式が有力です。7-Zip 本体との違いが気になる方は「7-Zip と Karuzip の違いは?正直に比較」もどうぞ。

AES-256 暗号化 ZIP は標準機能で解凍できるか

速度以前に「そもそも開けるか」が分かれるのが、暗号化 ZIP です。AES-256 で暗号化したパスワード付き ZIP(7z a -tzip -mem=AES256 で作成、10ファイル)を各手段で解凍してみました。

方法結果
PowerShell Expand-Archive失敗(The archive entry was compressed using an unsupported compression method)
tar コマンド(Windows 標準)失敗(Couldn't read passphrase)
Karuzipパスワード入力で正常に解凍

上の表は記載した版・条件での AES ZIP 実測です。Microsoft の現行案内では Windows 11 24H2 の暗号化書庫操作はサポート対象外です(2026年9月13日確認)。ZipCrypto なら必ず標準機能だけで開けるとは案内できません。受け取り側にも対応アプリがあるか確認してください。暗号方式の選び方は「Windows 11 でパスワード付き ZIP を作成する方法」、標準機能の全体像は「Windows 11 標準の圧縮・解凍機能でできること/できないこと」を参照してください。

このページの計測値の読み方

このページの計測日・製品版・入力サイズ・処理経路は、実際に測った当時の条件です。2026年9月12日の記事点検は、性能を測り直したことを意味しません。現行版でこの全シナリオを再計測した結果は掲載していません。

比較は同じ表の中で行ってください。解凍ソフト同士の比較は入力データが異なり、秒数をつなげられません。大きな繰り返しテキストと、写真・大量の小ファイルも分けて読み、公開した方法・スクリプトで手元のPCに近い条件を再確認してください。

まとめ — どんな人に解凍ソフトが必要か

2 回の計測で最速だった方法をまとめます。両者はテストデータの中身が異なるため、秒数を引き算して「速くなった/遅くなった」と読むことはできません(詳しくは再計測の節)。

シナリオ初回計測 v1.0.3(2026年7月3日)再計測 v1.3.0(2026年7月29日・n=5)
1,000ファイルの圧縮Karuzip 2.27秒(最速)7-Zip 本体 1.26秒/Karuzip 1.29秒(最速・同一エンジン)
同 ZIP の解凍tar 0.97秒(最速)tar 0.97秒(最速)/Karuzip 1.88秒
1GB 単一ファイルの圧縮tar 11.57秒(最速)エクスプローラー相当 17.19秒(最速)/tar 20.04秒/Karuzip 72.76秒(最遅・ただし約17%小さい)
1GB ZIP の解凍tar 0.95秒(最速)tar 1.07秒(最速)/Karuzip 2.80秒
AES-256 暗号化 ZIP の解凍Karuzip のみ成功Karuzip のみ成功(変わらず)

実測を踏まえた正直なおすすめは次のとおりです。

受け取った ZIP をたまに開くだけの方 — 標準機能で十分です。コマンドに抵抗がなければ tar は展開最速でもあります。
多数のファイルをまとめて圧縮する機会が多い方 — 差が最も大きい場面です(2.27秒 vs 9〜27秒)。解凍ソフトの導入価値があります。
AES-256 暗号化 ZIP を受け取る・パスワード付きで送る方 — 標準機能では対応できないため、対応ソフトが必須です。
サイズを少しでも小さくしたい方 — 同じ ZIP でも出来上がりに最大約19%の差が出ました。7z 形式ならさらに小さくできます。

Karuzip は完全無料の解凍・圧縮ソフトです(現在の最新版は v2.2.10。7-Zip を主エンジンに unar・自製エンジンを併用し、ZIP・7z の圧縮/解凍は主に 7-Zip エンジンが担当し、条件により自製の ZIP 処理経路も使います。広告・バンドル・テレメトリなし、インストーラ 12.60MB、Windows 10/11 の 64bit 対応、RAR は解凍のみ対応、v1.0.2 以降は自動更新対応)。進捗表示やパスワード入力を GUI で扱えるので、コマンド操作を覚えずに上記の速度を日常操作で使えます。バージョンごとの変更点は更新履歴で公開しています。

ここまでは「標準機能と比べてどうか」の話でした。解凍ソフト同士を横に並べた比較は、解凍ソフト同士の実測比較(Karuzip・7-Zip・WinRAR・Lhaplus)で扱っています。多数ファイルの圧縮速度・文書の圧縮率・Lhaplus の 4GB 制限まで、勝ち負けを隠さず数字で比べています(※データセットが異なるため、両記事の秒数は直接比較できません)。

よくある質問

Windows 11 の標準機能だけでは遅いのですか?

Windows 11 の標準機能だけでは遅いのですか?

用途によります。v1.0.3 での初回計測(2026年7月3日)では、受け取った ZIP を展開するだけなら Windows 標準の tar コマンドが最速(371MB・1,000ファイルで約1秒)でした。一方、多数のファイルをまとめて ZIP 圧縮する場面では差が大きく、Karuzip(7-Zip 25.01 エンジン)の2.27秒に対し PowerShell の Compress-Archive は27.11秒と約12倍の開きがありました。v1.3.0 での再計測(2026年7月29日・n=5)でも傾向は同じで、解凍の最速は tar の0.97秒、圧縮は Karuzip 1.29秒に対し PowerShell 15.23秒でした。

1GB の単一ファイル圧縮で Karuzip(7-Zip エンジン)が最も遅かったのはなぜですか?

1GB の単一ファイル圧縮で Karuzip(7-Zip エンジン)が最も遅かったのはなぜですか?

7-Zip エンジンの既定設定が「速度より圧縮率」を優先しているためです。v1.0.3 での初回計測では、1GB の CSV ログ風ファイルの圧縮に tar の11.57秒に対し75.25秒かかりましたが、出来上がりの ZIP は106.7MB と、tar や PowerShell の117.7MB より約9%小さくなりました。v1.3.0 での再計測でも構図は同じで、Karuzip 72.76秒に対し tar 20.04秒、出来上がりは142.4MB と標準機能の171MB 前後より約17%小さくなっています。時間と引き換えに圧縮率を取る挙動で、速度が欲しい場合は圧縮レベルを下げる選択肢もあります。

AES-256 で暗号化された ZIP は Windows 標準機能で解凍できますか?

AES-256 で暗号化された ZIP は Windows 標準機能で解凍できますか?

実測では PowerShell の Expand-Archive、tar コマンドとも AES-256 暗号化 ZIP の解凍に失敗し、Karuzip はパスワード入力で正常に解凍できました。2026年7月29日の再計測でも同じ結果でした。Microsoft の現行案内では Windows 11 24H2 の暗号化書庫操作は対象外です。ZipCrypto の場合も、受け取り側に対応アプリがあるか確認してください。

この計測結果はどの PC でも同じですか?

この計測結果はどの PC でも同じですか?

同じにはなりません。今回の計測は Ryzen 9 5950X・32GB RAM・NVMe SSD という高性能な環境で行っており、CPU のコア数やストレージ速度が異なれば絶対値は変わります。個々の秒数ではなく、方式ごとの傾向(倍率の差)の参考としてご覧ください。なお、テストデータの生成スクリプトと計測スクリプトは MIT ライセンスで公開しているため、お手元の PC で同じ手順を追試できます。

データと実装の参照元

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新しい版と比較するときの再現手順

このページの計測表は、表に記した旧版・測定日の結果です。現在の公開版の速さへ読み替えることはできません。新しい比較では、元ファイルの SHA-256、サイズ、件数、CPU、メモリー、ディスク、Windows の版、圧縮形式とモードをそろえます。

GUI なら操作開始から結果ボタンが使えるまで、CLI ならプロセス開始から JSON の結果を返して終了するまでを計ります。エンジンが止まる時刻だけでは、結果の書き込み確定と検証が終わったことになりません。GUI と CLI の時間を同じ列に混ぜないでください。

圧縮後のサイズも記録し、元と展開後のファイル名・長さ・ハッシュを照合します。1 回の最短値ではなく、複数回の中央値とばらつきを示します。2.2.3 の開発目標だった GUI 15% 高速化・メモリー 15% 削減は、達成した製品効果として掲載していません。

コマンドの例

karuzip-cli --json archive.compress --input ".\sample-data" --output ".\result-normal.zip" --format zip --profile normal
karuzip-cli --json archive.test --archive ".\result-normal.zip"

サンプルのパスを自分の検証用ファイルへ置き換えます。全体オプションは操作名より前に指定し、終了コードと JSON の最終結果を確認してください。記載はコマンド例であり、任意の書庫の成功を保証するものではありません。

CLI の使い方から始め、Codex、Claude Code、DeepSeek Harness のローカル操作例へ進めます。

2026年9月12日、公開前の 2.2.3 の仕様と照合しました(2.2.3 は 2026年9月21日公開)。現在の公開ダウンロードは 2.2.10 です。既存の写真・測定値は撮影/計測した版を保持しています。編集・検証方針。

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