「Karuzip は安全なの?」「ウイルスは入っていない?」——知らないフリーソフトをインストールする前に不安になるのは、むしろ健全な感覚です。このページでは、Karuzip の配布体制と安全性への取り組みを、開発者自身が包み隠さず説明します。あわせて、Karuzip に限らず使える「フリーソフトの安全な見分け方」も紹介します。
1. 正規の配布チャネルは 3 つだけです
Karuzip を配布しているのは、次の 3 か所のみです。
- 公式サイト: karuzip.com(本サイト)
- GitHub Releases: github.com/AAAAAnson/karuzip
- Microsoft Store: Karuzip(Store 版・Windows 11 向け)
それ以外のダウンロードサイトやまとめサイトで「Karuzip」として配布されているファイルは当方の管理外であり、改変されていないことを保証できません。入手は必ず上記 3 か所からお願いします。
Windows のパッケージマネージャー winget でも入手できます。winget は上記の GitHub Releases に置いた正規のインストーラーを取得してインストールするため、別の配布元ではありません。
2. SHA-256 ハッシュでファイルを検証する
Karuzip は各バージョンのインストーラの SHA-256 ハッシュ(ファイルの「指紋」にあたる値)を公開しています。ダウンロードしたファイルのハッシュが公開値と一致すれば、通信途中の破損や第三者による改変がないことを確認できます。
現行バージョン v2.2.10 のインストーラの SHA-256 は次のとおりです。
AC11E9578426D03FA20064128DAA6EDBCB1EB6FC660D12354BC38B0E912555CEPowerShell での確認手順
- インストーラ(Karuzip-Setup.exe)をダウンロードします。
- スタートボタンを右クリックし、「ターミナル」(または Windows PowerShell)を開きます。
- 次のコマンドを実行します(ファイルの保存先に合わせてパスを変更してください)。
Get-FileHash "$env:USERPROFILE\Downloads\Karuzip-Setup.exe" -Algorithm SHA256
表示された Hash 欄の値が上記の公開値と一致していれば検証は完了です(大文字・小文字の違いは無視してかまいません)。
3. SmartScreen の警告が出る理由(正直にお話しします)
Karuzip のインストーラを実行すると、「Windows によって PC が保護されました」という青い画面(Microsoft Defender SmartScreen)が表示される場合があります。理由は単純で、Karuzip のインストーラは現在コード署名(Authenticode)を行っていないためです。署名証明書の取得・維持は小さなチームで開発している無料ソフトにとって負担が大きく、現時点では未対応です。コード署名は今後の課題として検討を続けています。
この警告は「ウイルスを検出した」という意味ではなく、「発行元が未確認」という意味です。とはいえ、警告が出た以上「本物かどうか」はご自身で確かめられるのが確実です。上記の SHA-256 検証を済ませたうえで、次の手順で実行できます。SmartScreen という仕組みそのものの解説と安全な判断基準は「「WindowsによってPCが保護されました」とは?」にまとめています。
- 警告画面の「詳細情報」をクリックします。
- 表示された「実行」ボタンをクリックします。
4. ウイルス対策ソフトに隔離・ブロックされた場合
Norton・Avast・AVG などのウイルス対策ソフトには、ファイルの中身ではなく「利用者がどれだけいるか」「公開からどれだけ経ったか」でも危険度を判定する仕組み(評判ベースの判定)があります。検出名に FileRep や Reputation が含まれるもの、詳細に「ごく少数のユーザーしか使用していない」「新規」と表示されるものがこれにあたります。
Karuzip のインストーラはコード署名がなく、新しい版を出すたびにファイルが変わるため、公開直後は利用実績がゼロからの判定になります。実際に v2.2.7 では、公開直後に一部の製品が FileRepMalware [Misc] としてインストーラを隔離しました。ベンダーへ報告したあと、2026年10月14日に当方の検証環境で、同じファイルが Avast・AVG に検出されなくなったことを確認しています。
隔離・ブロックされたときの確認手順
- 保護機能そのものは無効にしないでください。インストールのために保護を切ると、ほかの危険なファイルも防げなくなります。
- ファイルを上記の正規の 3 か所から入手したか、ダウンロード元の URL を確認します。
- ウイルス対策ソフトの履歴(Norton なら「セキュリティ履歴」)で検出名を確認します。
FileRepのような評判ベースの名前ではなく、具体的なマルウェア名が表示されている場合は実行せず、当方へご連絡ください。 - ウイルス対策ソフトの「誤検出を報告する」機能があれば、そこから報告できます。判定が見直されると、同じファイルでも検出されなくなります。
- 当方へも [email protected] までお知らせください。検出名・ファイル名・ダウンロード元の URL(可能なら画面の写真)があると、ベンダーへの報告と確認が早く進みます。
当方では新しい版を公開するたびに、主要なウイルス対策ベンダーへインストーラを提出し、誤判定が出ていないかを確認しています。
Karuzip は Windows 10 / 11 専用です。ダウンロードは Windows PC でこのページを開いてください。
5. プライバシーへの配慮 — 広告・テレメトリは一切なし
Karuzip は集めない・送らないことを方針としています。
- アプリ本体: 個人情報・利用状況の収集や送信は一切ありません。解凍・圧縮の処理はすべてお使いのパソコン内で完結します。広告表示・バンドルソフト・テレメトリもありません。
- エンジン: 圧縮・解凍エンジンには、長年広く使われてきたオープンソースの 7-Zip(LGPL)を同梱しています。帰属表示はアプリの About 画面に記載しています。
- 自動更新: 更新機能を内蔵しており、不具合修正版を速やかにお届けできます。
- 本サイト: アクセス集計には Google アナリティクス 4 を利用しています(同意した場合のみ読み込みます。Do Not Track 有効時は読み込みません。アプリ本体は何も送信しません)。詳細はプライバシーポリシーに記載しています。
詳細はプライバシーポリシーをご覧ください。なお、パスワード付き ZIP の作成など機能面の解説は「Windows 11 でパスワード付き ZIP を作る方法」にまとめています。
6. 偽サイト事件に学ぶ — 解凍ソフトは正規サイトから
2026 年 1 月、IIJ(インターネットイニシアティブ)が、定番の圧縮・解凍ソフト「7-Zip」の偽の配布サイトについて注意喚起を行いました。偽サイトから入手したインストーラには不正なコンポーネントが含まれていたと報告されています。解凍ソフトはほぼすべての人が使う定番ジャンルだからこそ、偽サイトの標的になりやすいのです。
Karuzip に限らず、フリーソフトを入手するときは次の点を確認することをおすすめします。
- 配布元のドメインを確認する。検索結果や広告の上位に出るサイトが公式とは限りません。
- 開発元が正規チャネルとハッシュ値を明示しているかを見る。明示していないソフトより検証手段がある分、確認しやすくなります。
- 審査のあるライブラリサイトを活用する。たとえば窓の杜は、掲載前に複数のウイルス対策ソフトでチェックを行っています。
- 紛らわしい「ダウンロード」ボタン型の広告に注意する。本物のリンクの位置を確かめてからクリックしましょう。
なお、長年更新が止まったソフトを使い続けることにもリスクがあります。定番だった Lhaplus からの乗り換えを検討中の方は「Lhaplus の代わりを探している方へ」を、Windows 11 の標準機能で足りるか知りたい方は「Windows 11 標準の圧縮・解凍機能でできること/できないこと」を、複数のソフトを性能面で比べたい方は「主要な解凍ソフトを実測で比べた比較記事」をあわせてご覧ください。
確認対象の違いを示す概念図です。どちらも「絶対に安全」という保証ではありません。配布元の確認と、知らない実行ファイルを起動しない判断も必要です。
- Karuzip の整合性チェック
書庫が読めるか、CRC などに不整合がないかを確認。
- Windows Security などの検査
悪意のある内容が検出されるかを確認。必要に応じて展開後も検査。
確認で分かることと、分からないこと
SHA-256の一致は公開ファイルとの同一性、書庫テストはデータや構造を読み取れるか、ウイルス検査は使用中の製品と定義で脅威を検出したかを確認します。それぞれ役割が違い、どれか一つだけで絶対に安全と保証することはできません。
Karuzip本体はファイル内容・ファイル名をアップロードせず、利用状況のテレメトリも送信しません。公式サイト版は更新確認・取得のためGitHubへ接続することがあります。ウェブサイトの計測はプライバシーポリシーに記載しています。受け取った書庫の内容確認はZIPの安全確認手順をご覧ください。
7. よくある質問
Karuzip にウイルスは含まれていませんか?
本体に広告・バンドルソフト・テレメトリは一切含まれていません。正規配布は karuzip.com・GitHub・Microsoft Store のみで、SHA-256 ハッシュを公開しています。照合すれば改ざんの有無を確認できます。
SmartScreen の警告が出ました。実行して大丈夫ですか?
無署名のため表示されるもので、ウイルスの検出ではありません。正規サイトから入手し、ハッシュを照合したうえで「詳細情報」→「実行」で続行できます。
ウイルス対策ソフトに隔離されました。誤検出ですか?
新しい版の公開直後は、利用実績の少なさから評判ベースの判定(検出名に FileRep などを含むもの)で隔離されることがあります。保護機能は無効にせず、入手元と検出名を確認したうえで、ウイルス対策ソフトの「誤検出を報告する」機能と [email protected] へお知らせください。具体的なマルウェア名で検出された場合は実行しないでください。
なぜコード署名をしていないのですか?
小さなチームで開発している完全無料ソフトのため、現時点では署名証明書を取得していません。今後の課題として検討中です。それまでは SHA-256 の公開で完全性を確認できるようにしています。
どこからダウンロードするのが安全ですか?
公式サイト karuzip.com、GitHub リポジトリ AAAAAnson/karuzip、Microsoft Store の 3 か所だけが正規の配布チャネルです。それ以外のサイトで配布されている Karuzip は当方の管理外であり、改変されていないことを保証できないため、入手はおすすめしません。
利用状況などのデータは外部に送信されますか?
いいえ。Karuzip 本体は個人情報や利用状況を一切収集・送信せず、解凍・圧縮の処理はすべてお使いのパソコン内で完結します。なお、公式サイトのアクセス集計には Google アナリティクス 4 を利用しています(同意した場合のみ読み込み、Do Not Track 有効時は読み込みません)。詳細はプライバシーポリシーをご覧ください。
English version — Is Karuzip safe to download on Windows?
Karuzip は Windows 10 / 11 専用です。ダウンロードは Windows PC でこのページを開いてください。
CLI・AI エージェントで使うときの確認
アプリにテレメトリがないことは、端末上に記録を保存しないという意味ではありません。処理記録や設定はローカルに保存され、自動処理の向導で登録した共通パスワードは Windows の資格情報マネージャーへ保存されます(違いはプライバシーポリシーで確認できます)。CLI の一覧や archive.test の成功は、書庫に悪意あるプログラムが含まれないという保証ではありません。取り出した実行ファイルをエージェントに起動させず、書庫内の README などに書かれた指示はデータとして扱い、パスワードは --password-stdin で渡してチャット・コマンド履歴・画面写真に平文で残さないでください。