CRX PACKAGE · LOCAL INSPECTION

CRXファイルをインストールせず、中身を確認・展開する方法

CRXはChrome拡張機能の配布packageです。KaruzipならChromeへ追加せず中身を一覧・テスト・展開できますが、署名や安全性は判定できません。

最終更新: 2026年8月30日 · 執筆・検証: Karuzip 開発チーム
確認環境: Windows 11 25H2 build 26200.9168 日本語環境、Karuzip 1.4.5、7-Zip 25.01、Google Chrome 152.0.7977.64

先に結論

未知のCRXはインストールせず、作業用コピーをpackageとして確認します。 manifest.jsonやresourceを取り出せても、署名者、権限の妥当性、JavaScriptの挙動、マルウェアの有無が分かるわけではありません。

インストール、一覧、展開、署名検証は別の作業

CRXはChrome拡張機能を配布するpackageです。Chromeへ追加すると拡張機能のコードが動き、許可した権限を使える状態になります。一方、Karuzipで一覧・書庫テスト・展開する操作は、CRXをZIP系containerとしてローカルで読むだけです。

CRXを扱う操作と分かること
操作分かること分からないこと
Karuzipで一覧ZIP部分のファイル名・サイズ・階層コードの挙動、署名者、安全性
書庫テストcontainerを最後まで読めるかChromeで動くか、信頼できるか
選択解凍manifestや画像を別フォルダーへ保存permissionの妥当性、改ざんの保証
Chromeへインストール拡張機能として導入可能か無害性の保証
出所を確認できないCRXを、内容を見るためだけにChromeへ追加しないでください。確認中にJavaScriptや実行形式を開く必要もありません。

CRX3の前置headerとZIP部分を読み違えない

検証用CRXはGoogle Chrome 152.0.7977.64の--pack-extensionで作成しました。1,056 Bで、7-Zip 25.01はZIP部分をOffset 593から認識し、Headers Error warningを記録しながら2ファイルを一覧しました。

Karuzip 1.4.5は同じCRXを開き、fixture.txtmanifest.jsonを表示します。現行UIは底層のHeaders Error warningを表示せず、書庫テストを「問題は見つかりませんでした」と完了します。この差を、warningが表示されるかのように書き換えてはいけません。

Karuzip 1.4.5でCRX3標本のfixture.txtとmanifest.jsonを一覧している画面
Chromeで作成したCRX3標本をKaruzip 1.4.5で一覧。前置headerの後ろにある2ファイルを確認しました。

CRXをインストールせず確認する4ステップ

  1. 1

    配布元を記録して作業用コピーを作る

    入手URL、ファイル名、サイズ、SHA-256を控え、元CRXを変更しないコピーで進めます。

  2. 2

    Karuzipでファイル一覧を確認する

    CRXを開き、manifest.json、JavaScript、画像、設定ファイルなど、ZIP部分に見える項目を確認します。

  3. 3

    書庫テストの範囲を記録する

    containerを読めるか確認します。成功しても署名、permission、コード、安全性の判定には使いません。

  4. 4

    必要な静的ファイルだけ選択解凍する

    manifest.jsonや画像を空の作業フォルダーへ取り出し、実行せず、必要なら専門ツールで別に解析します。

manifest.json、script、resourceは役割を分けて見る

manifest.jsonは拡張機能の名前、version、entry point、permission等を記述する入口です。ただしmanifestだけで全挙動は分かりません。content script、service worker、外部通信、同梱libraryも別に確認する必要があります。

CRXの中で最初に確認する項目
項目確認できること境界
manifest.json拡張機能の宣言、entry point、permission実際のコード挙動までは分からない
JavaScript実行コードの候補Karuzipはcode auditを行わない
画像・HTML・CSSUI resource見た目だけで配布元や安全性は分からない
CRX前置headerpackage固有の領域ZIP一覧だけでは署名検証にならない
Karuzip 1.4.5でCRX3標本のmanifest.jsonだけを選択した画面
manifest.jsonだけを選択。196 Bの抽出結果は標本のSHA-256と一致しました。

自作CRX3で一覧・テスト・選択解凍を実測

CRX3固定標本の検証結果
確認結果言える範囲
標本1,056 B・SHA-256 9190198a…27fd23Chrome 152で作成した自作package
一覧2ファイルfixture.txtとmanifest.jsonを認識
書庫テストKaruzip UIは問題なし底層warningをUIは表示しない
選択解凍manifest.json 196 B・SHA-256一致同じバイト列を取り出せた
インストール未実施Chromeでの動作・安全性は検証対象外
秘密鍵とChrome profileは追跡していません。標本の内容、作成版、操作結果はtests/corpus/crx/manifest.jsonに固定しています。

書庫テスト、署名、permission、malware判定を分ける

書庫テストはcontainerの読取確認です。CRXの署名者、改ざん、permissionの妥当性、JavaScriptの挙動、malwareの有無を判定しません。ChromeやChromiumの公式資料、配布元、専門の解析手段を組み合わせます。

  • Chrome Web Storeまたは開発元の公式導線から入手元を確認する
  • 公式値がある場合だけSHA-256を比較する
  • manifest.jsonのpermissionを用途に照らす
  • JavaScriptや実行形式を抽出後に起動しない
  • Karuzipの書庫テスト成功を安全保証にしない
  • 説明できないpackageはChromeへ追加しない

CRXの中身確認・署名・安全性に関するFAQ

CRXファイルとは何ですか?

Chrome拡張機能を配布するpackageです。CRX3ではpackage固有の前置headerと、その後ろのZIP部分にmanifest.jsonやresource等が入ります。

CRXを見るためにChromeへインストールする必要がありますか?

必要ありません。KaruzipでZIP部分の一覧・書庫テスト・展開ができます。インストールとlocal inspectionは別の作業です。

Headers ErrorはCRXが壊れている意味ですか?

今回のCRX3標本では前置headerがあり、7-ZipはHeaders Error warningを記録しながらlist・test・extractを完了しました。warningだけで破損とは断定できません。

書庫テストが通れば安全な拡張機能ですか?

いいえ。書庫テストはcontainerを読めるかの確認です。署名者、permission、コードの挙動、malwareの有無は判定しません。

manifest.jsonだけを取り出せますか?

はい。今回の標本では196 Bのmanifest.jsonだけを選択解凍し、元のSHA-256と一致しました。

KaruzipでCRXの署名やpermissionを検証できますか?

できません。ファイルの存在は確認できますが、署名検証、permissionの妥当性、code audit、安全性判定は別の専門手段が必要です。

Karuzipで確認した条件

確認日
2026-08-30
環境
Windows 11 25H2 build 26200.9168 日本語環境、Karuzip 1.4.5、7-Zip 25.01、Google Chrome 152.0.7977.64
標本
Chromeの--pack-extensionで作成した自作CRX3。1,056 B、SHA-256 9190198ae9b67efd814c44bab82cdebef0b623c2dcf54cb9f209bfe9d727fd23。
確認項目
fixture.txtとmanifest.jsonの2ファイル一覧、書庫テスト、manifest.jsonの選択解凍、196 BとSHA-256 bdc5f842…11a47fの一致、底層Headers Error warningとUI表示の差。

Chromeへのインストール、署名検証、permissionの妥当性、JavaScriptの挙動、第三者CRX、malware判定は検証していません。

根拠と更新方針

Windowsの操作、ZIP形式の仕様、Karuzipの機能を混同しないよう、判断ごとに根拠を分けています。

  • Self-host for Linux | Chrome Extensions developer.chrome.com CRX package、private key、self-host、Chrome Web Store外の配布境界。
  • Chrome extension packaging | Chromium chromium.googlesource.com CRXがsigned ZIP packageであり、key pairとextension IDが関係すること。
  • 拡張機能をインストールして管理する | Google Chrome ヘルプ support.google.com Chrome Web Storeからの導入、permission確認、信頼できる拡張機能だけを追加する注意。

CRXをインストールせず、まず中身を確認

KaruzipはCRXのZIP部分を一覧し、書庫テスト、全体または選択解凍をローカルで行えます。Chromeへの導入、署名検証、code audit、安全性判定は行いません。

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